(症状克服のためのチェックポイント)

1.どういう状態ですか。

最近は発達障害というと、知的障害のない、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、高機能広汎性発達障害(高機能PDD)の3つを指す場合が多いと思います。
そして、この中の高機能広汎性発達障害(高機能PDD)と言われている症状が神経症(不安障害)の代表的な症状である対人恐怖症(社会不安障害)と誤解されていることが多いように感じます。

具体的には下記のような状態になります。
・人の言葉を真に受けてしまう。
・あいまいさが理解できず、うまく指示に従えない。
・細かいところにこだわってしまう。
・説明が細かく、くどい。
・昼休みとか、飲み会の場が苦手。
・高学歴が多い。
・友達が欲しいのに、うまく友達を作れない。
・団体行動よりも、個人行動を取ってしまう。
・いつも同じ手順で行動することにこだわる。

これらの状態は対人恐怖症社会不安障害コミュ障の場合に見られる症状と共通するものなのです。
特に小学校の5、6年以降に上に書いたような症状が出てきた場合は発達障害(アスペルガー症候群)ではなく対人恐怖症や強迫神経症だと判断して良いのではないかと思います。
しかし、現在は本当は神経症(不安障害)にも関わらず発達障害(アスペルガー症候群)と診断されている人が増えているように思います。


2.何が原因ですか。

純粋な発達障害(アスペルガー症候群)の場合は、遺伝や中枢神経系の機能不全が原因になりますが、対人恐怖症や強迫神経症の場合は、他のページでも書かせていただいたように、人から変に思われたらどうしようという不安に対する「とらわれ」が原因になっているのです。
これは人から良く思われたいとか、評価されたいという欲望が強いために起こってくることなのです。
ですから、脳や神経など体の異常が原因ではなく、心の置き所が原因だと言えるのです。
つまり、神経質性格を持った人は100%完全にとらわれやすい傾向があるのですが、これが人間関係の中に出てくると、発達障害(アスペルガー症候群)と間違われやすい症状が起こってくるのです。


3.どう対応したら良いのですか。

純粋な発達障害(アスペルガー症候群)の場合は、遺伝や中枢神経系の機能不全が原因ですから、生活指導や薬物療法が必要になってくると思います。
しかし、対人恐怖症や強迫神経症が原因の場合は、完全欲に対する「とらわれ」を改善していくことが大切になってくると言えるのです。
つまり、発達障害(アスペルガー症候群)と言われている症状に悩み辛い思いをしながらも何とか日常生活を送ることが出来ている人であれば、森田療法の学習をしていく中で完全欲に対する「とらわれ」が和らいでくれば、この結果として症状が改善してくるのです。
しかし、今は対人恐怖症や強迫神経症にも関わらず、発達障害やアスペルガー症候群と診断され薬物療法で対応されている人が増えているように思います。
また、自分自身でインターネットで調べて、自分は発達障害(アスペルガー症候群)に違いないと自己判断してしまう人も多いように思います。
これはテレビや新聞などで取り上げられることが増えているからなのだと思います。
しかし、基本的な原因の部分が誤っていると、いくら治療しても改善しないということになってしまうと思います。

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※ なお、対人恐怖症や強迫神経症の症状についての、さらに詳しい克服方法については下記のHPをご覧ください。

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(森田療法、神経症専門)
MT心理カウンセリングルーム
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