(症状と原因、克服のためのチェックポイント)

1.どういう状態ですか。

うつ病状態の症状は不眠や意欲の減退、将来に対する不安、倦怠感など、純粋な「うつ」の場合と、ほとんど同じになります。
ただ、純粋な「うつ」の場合には他者本位つまり、他人本位に考え悩むことが多いのですが、神経症が原因の「うつ」つまり、うつ病状態の場合は自分本位に考え悩んでいるというところに違いがあります。
最近、新型うつ病という言葉を耳にすることが多くなりましたが、この中には神経症が原因の「うつ」つまり、うつ病状態の場合がかなり含まれているように思います。
たとえば純粋な「うつ」の場合には会社に迷惑をかけてしまって申し訳ないと考えることが多いのですが、神経症が原因の「うつ」つまり、うつ病状態の場合には自分が会社から冷たくされているとか評価されていないと他罰的に考えることが多いものなのです。
(これも最近、話題になっている新型うつ病の症状と共通しているのではないかと思います。)
ですから、こういう傾向があるかどうかが神経症が原因の「うつ」つまり、うつ病状態を見極める1つのチェックポイントになると思います。
なお、純粋な「うつ」の場合は仕事を休職したり退職したりしてストレスをなくし薬による治療を行うことが必要ですが、うつ病状態の場合は、これとは逆に仕事に復職しカウンセリングなどを利用しながら薬に頼らずに頑張るようにしていくことが大切になってくると思います。

2.何が原因ですか。

うつ病状態も社会恐怖パニック障害と同様に神経症の1つの症状ですから、基本的には他の神経症の場合と同じ原因になります。
つまり、不眠や、うつ状態、やる気のなさなど、誰にでも時には起きて当然の症状を異常なことだと考え排除してしまうために、逆に、ここに「とらわれ」が起こり、症状をますます強くしてしまうものなのです。
ですから、不眠や、うつ状態、やる気のなさを自分の意志の力で変えようとしてしまうところに根本的な原因があると言えるのです。
森田療法では、これを「気分本位」の「はからい」の行動と言っていますが、こういう形で誤った方向に考えたり行動してしまうことで、うつ病状態の症状が起こってくるものなのです。
ですから純粋な「うつ」の場合ように脳内のドーパミンの量の問題ではないと言えるのです。

3.どう対応したら良いのですか。

純粋な「うつ」の場合には無理をせずに抗うつ剤などの薬をきちんと飲むようにしていくことが大切なのですが、神経症が原因の「うつ」つまり、うつ病状態の場合には、これとは正反対の対応が必要になってくるのです。
さきほども書きましたが、純粋な「うつ」の場合は仕事を休職したり退職したりしてストレスをなくし薬による治療を行うことが必要ですが、神経症が原因の「うつ」つまり、うつ病状態の場合は、これとは逆に、仕事に復職し森田療法の学習やカウンセリングなどを利用しながら薬に頼らずに頑張るようにしていくことが大切になってくるのです。
つまり、目的本位など森田療法の考え方に沿って頑張るようにしていくことが大切な治療になってくるのです。
また、神経症が原因の「うつ」つまり、うつ病状態の場合は抗うつ剤などの薬やサプリメントは、むしろ飲まないようにしていった方が良いと言えるのです。
これは神経症が原因の「うつ」つまり、うつ病状態の場合は純粋な「うつ」の場合とは異なり脳や神経の異常が原因ではないからなのです。
つまり、薬を飲まなくても森田療法の学習をしていく中で誤った認識が正されてくると、この結果として、不眠や、うつ状態、やる気のなさといった「うつ病状態」の症状が改善してくるものなのです。
ですから、ここに、うつ病状態克服のためのチェックポイントがあると言って良いと思います。

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※ なお、うつ病状態の症状についての、さらに詳しい克服方法については下記のHPをご覧ください。

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(森田療法、神経症専門)
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